ハイグレード工法(防錆タイプ)

塩害・中性化・マクロセル腐食による鉄筋の腐食抑制に効果的な工法です

鉄筋コンクリート構造物の塩害要因

★施工時のコンクリートに含まれる塩分
コンクリート施工時に含まれてしまう塩分により内部の鉄筋が発錆することがあります。代表的な例としては洗浄をしていない海砂の使用などが挙げられます。海砂の使用は、1980年度の「コンクリートクライシス」(コンクリートが鉄筋のさびで膨張し、剥落(はくらく)すること)が発生した後は、使用されておりませんが、それ以前の構造物には塩害の可能性があります。

★寒冷地道路橋

寒冷地道路で、凍結防止剤として塩化カルシウムを散布しますが、この塩化物イオンの蓄積,この量(濃度)があるしきい値を超えると腐食が開始されます。この時期以降は,鉄筋に供給される水あるいは酸素の量が腐食速度の律速条件となります。


★沿岸海洋構造物

塩害で第一に考えられるのは、海岸付近での構造物です。日本は周囲を海洋で囲まれておりこの沿岸海洋構造物の経済損失は莫大です。護岸の腐食環境として最も厳しいのは、スプラッシュゾーンと呼ばれる飛沫帯で、この部分は常に酸素、水、塩化物イオンが供給される部分です。特に海岸では潮位差があり、満潮時に海水につかり水および塩化物イオンの供給を受け、干潮時に酸素の供給を受ける干満差部分は非常に厳しい腐食環境である。

コンクリート構造物内の鉄筋に犠牲陽極を取り付けることで、亜鉛と鉄とのイオン化傾向の違いにより鉄筋の腐食を抑制します。

 

犠牲陽極システム

犠牲陽極取付手順

塩害構造物の施工手順

ハイグレード断面図

施工事例

各種性能

【犠牲陽極性能】

?種類 ?犠牲陽極S ?犠牲陽極M ?犠牲陽極L
?亜鉛量 ?60g 120g ?180g
?製品寸法 ?Φ20㎜×43㎜ ?Φ20㎜×77㎜ ?Φ20㎜×113㎜
?電気容量 ?34Ah ?68Ah ?100Ah
?※期待寿命 ?約12~20年 ?約19年~26年 ?約20年~30年

※設置される環境(コンクリートの品質温度、湿度等)により変化します。

【ハイグレード性能】

?試験項目 ?試験方法 ?物性規格値 ?試 験 (室内) 値
?圧縮強度試験(N/m㎡) ?JISA1171 ?30.0 以上 ?39.7
?曲げ強度試験(N/m㎡) ?JISA1171 ?6.0以上 10.8
?付着強度試験(N/m㎡) ?JSCE-K531 1.5以上 ?3.12
?収縮試験(%) ?JISA1129-2 ?0.075以下 0.039
?吸収率試験(%) ?JISA1171 ?- 3.8
?耐候性試験 ?JSCE-K511 600時間 ?異常のないこと 色差0.74割れ欠けなし
?耐摩耗性試験(㎜) ?水砂噴流摩耗試験 ?品質規格値以内 2.32
?水噴流摩耗試験 ?品質規格値以内 ?1.23
?透水量試験(g) ?JISA6203 ?15.0以下 8.9
?ひび割れ追従性試験 ?JSCE-K532 ?0.1㎜以上 ?0.4
?粗度係数 ?実験水路にて計測 ?- ?0.012
?寸法安定性 ?JSCE-K561 ?10×10/℃程度 ?0039

※上記試験結果は、JIS等の規格に定められた条件下で得られた測定値ですが、実際の現場作業の結果をすべて確実に保証するものではありません。

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